「知欠ジョーよ、私はオリジナルのはしごセットを計画しておる。ついてはその3Dデータを作成するのだ」
ジョー「命令のままに。ふぃ〜ん、ふぃ〜ん。」
←メールなのに受話器を持ってる知欠ジョー
ということで、色んな写真や実物のカタログを参考に、
命令のままにパソコンで3Dデータを作成。
パーツやランナーの形状を工夫しつつ
MTFさんと共同であれこれ試作を繰返しながら作成しました。
そして3Dプリンターで出力された実物。べべ〜ん。
キットにはこの他に六段脚立連結用の金属ピンと
MTFさんご謹製の組立て説明書が付いてます。
この状態で全体は9cm×6cmです。
素材はアクリルで、乳白色の半透明になってます。
表面には3D出力の製造工程でオイルが付いてる事がありますので、
まずは ぬるま湯+台所洗剤で洗ってくださいませ。
また、3D造形時のゴミがパーツのところどころに
糸くずのように付いてる場合がありますので、
ピンセットで取り除いてください。
いざ塗装。
下地としてプライマー・サーフェイサーを塗り、
シルバーと保護用のクリアを塗りました(いずれもスプレー塗装)。
キットのランナーはいわゆるアンダーゲートにしていますので、
パーツを外す前に全体を一度に塗装できるようになってます。
#脚立は確かめたい事があったので先に外しました。
3Dプリンターでは積層段差と言われる細かいスジが
どうしても出てしまいます。
これが目立つ場合はパーツをランナーから外して
3Dプリンター用の研磨フィルムや紙ヤスリ(#400ぐらい)で
均してから個別に塗装をしてください。
使用した塗料等はこちら。
Mrプライマーサーフェイサー、Mrカラースプレー(S8 シルバー)、Mrスーパークリアです。
積層段差消しの紙ヤスリはタミヤのフィニッシングペーパー#400を使いました。
この他に必要なのは、台所洗剤(洗浄用)、ピンセット、模型用ニッパー、
瞬間接着剤、下端のキャップ塗装用の塗料(またはマジック)です。
端っこのアップ。
MTFさんのロゴと、「HSA1」の型番を入れました。
「HSA1」とは「はしごセットA・バージョン1」。
なんかベタなネーミングですな。むひひ。
ランナーから外して4つを組み立て完了!
1円玉との比較でサイズがわかるかと思います。
背景のマス目は5mmピッチです。
下端のキャップは黒に塗りましたが、水色や赤もいいですね。
1. 七段はしご からご説明を。
シンプルなはしごです。
サイズは高さ4.8cm(実物で2.4m)、幅0.8cm(40cm)。
ステップの横棒は0.6mmの細かさです。
上端には三角のはしご掛けがあります。
使用例。AC200-1 MAMMOETに立て掛けてます。
このようにオールテレーンクレーンのキャリアに掛ける事を
想定した長さになってます。
2. スライダー
2段になっててスライドで5段階に伸縮します。
縮めて高さ4.2cm(2.1m)、伸ばして6.7cm(3.4m)。
このサイズで伸縮用ストッパー(ラッチ)を内蔵しており、
各段でピタッと止める事が出来ます。
最初は伸縮機能が無かったり1段しか伸縮できなかったりの状態から
バージョンアップを重ねて、全段伸縮を実現できました。
突撃見学会での電材さんのLTM11200。
キャリアにスライダーが掛けてありますが...。
このようにバッチリ再現する事が出来ます。
スライダー+7段はしごでも再現できますが、
上の画像のようにキットを2セット使ってスライダー×2の構成にすると
さらに再現度がアップしますどすえ。
伸縮時のご注意をば。
素材のアクリルは一般的なプラモデルの素材に比較して
硬質で割れたり折れたりしやすいです。
左のようにして縮めると破損の元になることがありますので、
右のように両手で伸縮してくださいませ。
もし破損した場合はプラモ用接着剤では着きませんで、
瞬間接着剤をご使用ください。
七段はしごとスライダーは
このようにLTM11200の左後ろアウトリガにある
ラックに格納する事も出来ます。
実機でもはしごやスライダーを格納するようになってまして、
それの再現でございます。
3. 四段脚立と 4. 六段脚立。
四段脚立は高さ2.5cm(1.3m)、六段脚立は3.6cm(1.8m)。
それぞれ別の機構で開閉します。
四段脚立オープン。
ヒンジ位置と最上段の形状を工夫しており、
ワンタッチで開閉できるようになってます。
六段脚立オープン。
2本のストッパーを掛ける事で、開/閉のどちらの状態でも
固定できるようになっています。
脚立開閉の検討ボツ案。
キットの機構に落ち着くまで色々考えました。
今思うとヘンテコな仕組みばっかですな。
こんなので製品化しなくてよかったとホッと胸を撫で下ろす私です。
Volvo FH 日本仕様と。
見慣れた形状である脚立があると親近感が湧くというか、
模型がより身近に感じられるようになりますね。
16輪トレーラーと。
このように積み荷にしてもいい感じです。
ここにも。
実際にここに積んだりするのか分かってませんが#オイ、
かなりいい感じではと思います。
こんなとこにも。
なんかムリヤリ感が出てきましたが
こういうのもアリだと思います。
「どうだいメアリー、この脚立さえあれば
AC500-1 MAMMOETのワックス掛けも楽々だぜ!」
「まあジョージ、かっこいいわ。
ピカピカになったAC500-1でドライブに連れてって!」
という有名なこのシーンの再現もバッチリですね。
#どんなシーン?
MTFさんのサイトの、左メニューの「パーツ>その他>積荷/ジオラマ用素材」にあります。
商品画像もありますのでご覧になって、
この機会にぜひお買い求めください。