ここからは知欠ジョーが独自に考えた項目も交えて解説して行くぞい。
模型撮影を料理に例えると、スタジオの設定が材料で、カメラの設定が包丁にあたる。両方がちゃんとしなければうまい料理はできないんぢゃ。ぢゃからスタジオの設定も大事じゃが、カメラの設定も重要ぢゃぞい。
■模型撮影に使うカメラ
模型撮影に使うカメラとして知欠ジョーが重要と考えとるポイントは以下の項目ぢゃ。
- フルマニュアル撮影ができる
これはシャッタースピードと絞りを手動で設定できるということぢゃ。この2つで画面の明るさやピントが合う範囲をコントロールするんぢゃ。この他に「絞り優先モード」も欲しいのう。
- ズーム機能が付いている
後で詳しく書くが、模型を離れた位置からズームして撮影すると、カタログの写真みたいなひずみの少ない画像が撮れるんぢゃ。画質が荒れない光学ズームで3倍ズームぐらいは欲しいのう。
- CCDが回転する
これも意外と重要ぢゃ。模型の向きの修正とかをやるとき、模型をちょっと動かしてはカメラの場所に戻って CCDを覗き込む というのを繰り返すのは意外と大変ぢゃ。CCDは正面から見ないと正しい明るさが把握できんしのう。CCDが回転する機種なら、回転させた CCDを見ながら模型の向きを修正できるから、作業が格段にやりやすくなるぞい。
これらの機能を持ったカメラという事で知欠ジョーが現在使っているのは、Canonの "PowerShot A80"という機種ぢゃ。上記のポイントを全てクリアしておる。
横にビロンと出てるのが回転 CCDで、縦方向に270度グリングリン回るぞい。
横にビロンと出てるのが回転 CCDで、縦方向に270度グリングリン回るぞい。
■カメラの位置
カメラは基本的にスタジオの正面、模型から 50cmくらい離れたところに置くんぢゃ。模型の前面に鏡を置いた場合は、その鏡の間から狙うような感じぢゃ。この形が基本となるぞい。
カメラは手ブレしないように三脚などに固定するんぢゃが、重心が高くなるのでカメラの転倒に注意ぢゃ。特にオマケで付いてくるようなミニ三脚は不安定になりがちぢゃ。カメラが倒れると故障のモトぢゃし、もし模型の上に倒れるととっても悲惨なことになるぞい。
また模型の縦位置や画面のアングルによってはカメラを床に直置きする場合もあるのう。当然三脚は使えんが、下からねぶるように見上げるアングルを付ける時とかはカメラを上向きにしたいし、さらに角度の微調整もしたいのう。
そんなときはカメラの下に何か凹んだ物を置けば上下角を調整できるようになって便利ぢゃ。
知欠ジョーはプラスチック製の和風な皿を使っておる。このようにカメラを皿の奥側(模型に近い方)に置けばカメラが上向きになるんぢゃ。置く位置をずらすことで上下角の微調整はバッチシぢゃ。
知欠ジョーはプラスチック製の和風な皿を使っておる。このようにカメラを皿の奥側(模型に近い方)に置けばカメラが上向きになるんぢゃ。置く位置をずらすことで上下角の微調整はバッチシぢゃ。
同様にカメラを手前側に置けば下向きになる。もし皿のフチが写り込むようなら、カメラの下に文庫本とかを敷くんぢゃ。
見た目がかなりビンボーくさい技ぢゃが、なかなか使えるぞい。またこれを箱やイスの上に置けば大きく高さ調整をすることもできるから、三脚より便利な面もあるんぢゃ。何事も工夫次第ぢゃの。
見た目がかなりビンボーくさい技ぢゃが、なかなか使えるぞい。またこれを箱やイスの上に置けば大きく高さ調整をすることもできるから、三脚より便利な面もあるんぢゃ。何事も工夫次第ぢゃの。
ところで上の画像はカメラが自分自身を写しとる。どうやって撮影したのか分かるかの?これも「工夫次第」のひとつぢゃ。
続きはカメラについて2で解説するぞい。