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ハカセジョーの実験室


セッティング方法

ミニュチュア建設機械さんから直伝されたスタジオのセッティング方法について、知欠ジョーが作ったCGで説明するぞい。

■背景のセッティング

今回はこのアヤシゲな模型を撮影するぞい。セッティングによって特にボディのエッジ(角の部分)の写り方とウインドウの映り込みが変化していくのに注目ぢゃ。
まず部屋の床に黒バックを敷く。下に雑誌などを敷き詰めて1段高くし、後ろを持ち上げて、ちょうどリゾートホテルのプールにあるくつろぎチェアーみたいな形にするのぢゃ。トロピカルジュースとか飲みたくなるのう。そして模型は手前の方に置くのぢゃ。
この状態で撮影するとこうぢゃ。これは黒バック&電球照明ぢゃった『知欠ジョースタジオ エピソード2』と同じ構成ぢゃ。
これぢゃとボディが平面的に写って、ウインドウにも部屋の壁の模様が映り込んでおる。

■照明のセッティング

照明は上からのトップライトと左右からのサイドライトの計3つの構成となる。トップライトが宙に浮いとるのはフォースの力ぢゃ。
各ライトとも模型より後ろ側に置いて逆光ぎみにするのがポイントぢゃ。特にサイドライトをググッと後ろに置くとボディのエッジ部分に反射が生まれ、立体感が強調されるのぢゃ。
ライトを逆光ぎみに置くと当然ながら模型の前面は暗くなるのう。そこで模型の鏡を置いてライトを反射させ、前面を照らすのぢゃ。鏡の代わりにレフ板を使うこともあるぞい。鏡やレフ板は1枚でライト1個分の働きをする、とても便利なアイテムなのぢゃ。
位置関係を分かりやすいように真上から見るとこうぢゃ。模型がかなり前に、ライトがかなり後ろ側にあるのが分かるぢゃろう。カメラは鏡と鏡の間から模型を撮影するような形になるのぢゃ。

■ディフューザーのセッティング

『ディフュ〜ザ〜〜!!』と大声で叫ぶと戦闘ロボの新しい必殺技みたいぢゃが、その正体はライトの前方に置く半透明の膜ぢゃ。トレーシングペーパーとかを使うんぢゃが、大きく2つの役割がある。
1.ライトの光を柔らかく分散する
2.不要な映り込みを防ぐ。

ぢゃから黒バック全体を覆うように上と左右にでかいのを置くのぢゃ。最後にその上に背景を暗く落とし込むための黒い板を置く。
これでスタジオの完成ぢゃ。

■スタジオの効果

以上が『知欠ジョースタジオ エピソード3』の構成ぢゃ。こうしてセッティングした効果はこうなるぞい。
1.ボディのエッジが強調されて立体感が出る
2.ボディの全体に滑らかな映り込みができる
3.ウインドウの不要な映り込みがなくなる
4.影の陰影が柔らかくなる
こっちは『知欠ジョースタジオ エピソード2』での画像ぢゃ。こうして比べてみると CGであっても大きな違いが出てるのが分かるのう。

ライトとディフューザーのセッティングで大きな効果があるのが分かってもらえたぢゃろうか。
次は実際の『知欠ジョースタジオ エピソード3』の構成について説明して行くぞい。