でかいぜ

鹿児島湾の埋め立て地「人工島」の架橋工事に
吉田組の第50吉田号がやってきました。
06.09.27にそれを見に行った様子をレポートします。
全体的に逆光気味で画質がアレですが、
広い心で見守ってやってください。


作業は午前中らしいので、ダッシュで現場へ。

遠くからでも2組の巨大ブームがバッチリ見えるので迷いません。まあ便利。

堤防に到着。

この堤防を乗り越えれば吉田号の全貌が拝めるわけです。胸が高鳴ります。


んで、午前9時半にご対面〜!

ズドーンと大迫力のお姿に見とれることしばし。うは〜。
ブーム長132m。能力は3700トン!!
台船部は110m×50m。1667坪の広さですぞ。
玉掛けもすごいですね。32点吊りになってます。
サポートは大型タグボート3隻と小型1隻。
背景には桜島が写ってます。


別角度から。

吊り荷は1550トンの橋桁です。
2ブロックあり、1つ目は2日前に掛けたそうです。
どこで作ったんでしょうかね。
台船で持ってきたのかな?


先端部。

ごつい造りですね。地上高は約100m。
先端のクサビ型の部分は長さ15mはありそうです。
その下部にはキャットウォークがぶら下がってますが
ここで作業するのはスリリングですね。
一度やってみたいです。


ブームとフック。

ブームには先端まで800段ぐらいもの階段があります。
先端部にはちっちゃな神社とかあったりして。
吉田組って文字も1文字5mぐらいありそうです。
フックは1本925トン仕様。高さ10mぐらいあります。
あまりの大きさに、もうなんかスケール感狂いまくり。


どのくらいスケール感がアレになるか、
皆さんにもトライしていただきましょう。

この画像で、人の大きさはどのくらいだと思います?
答えは8つ下の画像で。

岸壁には見物人の車がズラッと。

50台くらいは停ってます。親子連れとかもいました。


ここからは定点観測。
10時半までかけてゆっくりと橋桁を下ろします。

下ろし終わってワイヤー脱力。
台船の前方が持ち上がりました。

10時50分。

ワイヤーを橋桁から外し始めます。10人ぐらいでよってたかって外してます。

11時15分。

ワイヤーを外し終わりました。


11時20分。50mほどバックします。

船からはたまにガコ〜ン、ドガ〜ンと大きな音がします。
ちょっとビビります。
ところで、どうやってバックしてるのかな?


船体中央。

よく見ると、移動するときに各部のウインチが回転してます。
つまり前後左右に錨を張っておき、
そのワイヤーをたぐることで移動や旋回をしてるんですね。
ダイナミックな仕組みです。


作業船で錨の撤収です。

先端のブームで錨を吊ってます。
このブームも20mぐらいあります。


8つ前の画像での質問の答え。

人の背の高さが、ブーム基部の白い三角の半分ぐらいっスよ。
どんだけデカいかって話しっスよ。
皆さんの予想は当たってましたか?
前方の錨の撤収中です。オペレータ室にも人の姿が。


12時。沖合に移動開始。

タグボート3隻で器用に旋回させながら
沖合に連れていきます。
移動速度は以外と速いです。

見る見るうちに沖の方へ。

こうして吉田号は海へと帰っていきましたとさ。めでたしめでたし。

ちなみに第50吉田号を1/50で作ると、
ブームがいきなり2.64m。
それが載る台船は2.2m×1.0m。
ベッドから煙突が生えてるようなもんです。
1/87だと、ブームが1.5mに台船が1.3m×0.6m。
どなたか制作にトライしてみませんか?

ドトウのパート2へ。


いや〜すごかったです。
日本最大級のクレーン船の迫力に圧倒されっぱなしでした。
鹿児島で見られたってのがまたポイント高かったです。