でかいぜ

吉田組の第50吉田号のレポートの続きです。
ちょっと最後が消化不良になっちゃってますが、
またまた広い心で見守ってやってください。


パート1でアディオス・アミーゴしたはずの吉田号。

でもよく見ると、湾出口の左方向ではなく、近くの「谷山港」がある右方向に移動してる!これは追いかけねば!!
てことで追跡開始です。

1時。

谷山港の入り口に到着した吉田号を補足。またしても巨大ブームが遠くから見えてるのでラクでした。すかさず近寄ります。


んで、真っ正面から2度目のご対面〜。

素晴らしいほどのメッチャ特等席です。
3700トンの巨大クレーン船とガップリ四つです。
さあ負けんぞ#勝つ気かよ。
手前の作業船は30トン吊り揚錨船「新あわじ」という名前でした。
グルグル動き回って再び錨を張ってます。


見上げるブーム。

長さ132m。ものゴッツイです。
ずっと上向いて見てたらと首がゴキとなって
ヨダレが垂れてきちゃいますので気をつけましょう。


先端部。

ワイヤー地獄です。あなおそろしや。
メインの4本のフックの他に、
玉掛け用の小型ウインチからのワイヤーが全部で12本付いてます。
ウインチは小型といっても15トンが8台と10トンが4台。


オペレータ室。

よく見ると3人程のオペさんがいます。
メインと玉掛け用でフックが16本ですからね。
分担して操作してるようです。

で、これから何が始まるのかと思ってると、
メインフックのワイヤーを外す作業が始まりました。

船体中央からタラップがにゅいんと伸びてきて、作業員の方が続々と降りてきます。タラップも長さ30mくらいありそうです。
ビニールシートを敷いてまずはシャックルの取り外し。シャックルは長さ60cmぐらいはあります。地面に下ろすたびにゴトーンと重低音がします。間違って足を踏まれたら、オカマジョーが履いてるハイヒールと同じぐらいに痛そうです。
その後、秒速数cmの非常にゆっくりした速度でフックを下ろしていきます。途中の滑車もでかいです。直径20cmはありそうなワイヤーがトグロを巻いて、オカマジョーが持ってるロープと同じぐらいに…#なんやそれ。


1時45分。

フックがここまで降りたら、
まずフック間に掛けられてた水平のワイヤーを外します。


フックのアップ。

人と比べるとこんなにも大きいです。さすが1本925トン。
玉掛け用のワイヤーを使い、オペレータ室と連携して
残りのワイヤーを次々と外していきます。


2時20分。ワイヤーを外し終わってスッキリ。

船体がぐりっと右に旋回して、
脇に置いてあったアタッチメントの上に移動します。


フックに玉掛けワイヤーを通して
フックを持ち上げ、全体を地面に下ろします。

アタッチメントを吊ります。

アタッチメントは長さ25mあります。途中でフックにぶつかったりすると、「ゴ〜ン」とお寺の鐘のような音が響きます。そうだ、京都行こう。なんだか御利益がありそうです。

フックにピンで固定。

ピンは3人がかりで持ち上げてます。

2本のアタッチメントを付けて、次は反対側に。


このあと3時30分まで粘りましたが、
まだまだ作業は続きます。
この後、アタッチメントを付けたらフックを巻き上げ、
地面にトグロを巻いてるワイヤーを
処理するんだと思います。

ですが、所用により残念ながらここで時間切れです。ぐは。
後ろ髪を引かれる思いで泣きながら現場を後にする私です。
「大きくなってまた帰ってこいよ」
3700トンに向かって心の中でそうつぶやくのでした。

 


こんなに間近で作業の様子を見られてラッキーでした。
日常ではなかなか体験できないスケールの大きな作業が
非常に興味深かったです。