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2019年8月のアーカイブ

タミヤスプレーで赤塗装を行いました。ブシュ〜。
どのメーカーの建機模型も赤は「真っ赤」ではなくて一段暗い赤です。なぜなんじゃろう。グレーのサフの上に直接吹くとちょうど良い一段暗い赤になりますです。

横から。
通常の赤ではなくメタリックなラメの入ったマイカレッドと言う色を選びました。一味違うアタクシを小粋に演出します。実はペパクラ16輪もこの色です。
サイドにラメが見えてます。いいですね〜。アオリの部分は後でシルバーで塗り分けます。

フロア。
ここもきれいに塗れました。中央部分は黒で塗り分けます。ちなみに赤塗装したやつを庭で乾かしてるとアリが寄ってくるんですが、フェロモンでも出てるんじゃろうか。

車軸フレーム。
中央のモールドをシルバーに塗り分けます。

この中央の塗り分けにシルバーのマジックを使ってみようかなと。これならマスキングとか面倒なことをしないでお手軽に行けるんちゃうかなと。

すんません、行けませんでした。
うまくいったところもあるんですが、思いっきりはみ出しました。最初はちょびっとはみ出ただけだったのに、なんとかしようとこねくり回してたらこんなことに。どどどうしましょ。

今更ながらマスキングとかしてあ〜したりこ〜したり。なんか訳わからんことになってる〜。うひぃ。
こうなったらもうあれを出すしかない。そう、知欠ジョー家に古くから伝わる、泣く子もだまる必殺の秘技、「ふて寝」だッ!

では表面処理としてヤスリ掛けを行っていきます。
ここで登場するのがこちらの「やすりの親父」。
マニアックなネーミング&イラストが実に私好みです。

白いプラ板の上下にスポンジが貼ってあり、スポンジの表面が紙ヤスリ状になっています。
硬いプラ板が当て木の代わりになって面出しが簡単で、また水磨きもできて非常に長持ちします。
これ1本で全パーツを磨くことができました。超オススメ。

やすりの親父を使ってシャカシャカと水磨きをしていきます。「三角やすりの兄貴」とか「丸やすりの叔父貴」も出して欲しいな〜とか思いながら。
積層痕がコリコリ削れてます。

処理を終えたフロア。
中央にある幅広のトレイは紙でパーツを造って貼り付けました。ここだけペパクラです。

横から。
外側パーツのサイドにはフックが並ぶのですが、オーバーハング内にあるので思い切りザラザラになって処理が大変そうです。なのでフックは別パーツにして後で貼り付けるようにしました。

裏面はこんな感じ。
オイルとサポート材を抜くために、要所要所に穴を開ける必要があります。なのでこんなスカスカ状態です。
パーツの体積は出力コストに直結しますので、穴を開ければ体積が減ってコスト減にも貢献します。しかしあまり穴が多いと今度はパーツが歪んできますので、さじ加減が難しいところです。

グースネックも磨きました。
こちらも凹面など届かないところは磨かないでそのままにしています。

サイド。
首部分に出ていたサポート痕を磨くのは大変でしたが、なんとかなりました。

車軸フレーム。2個あります。
中央部のモールド、小さな穴、点検ハッチのネジ穴など、細かいところもバッチリ出力されてます。いいですね〜。
先端の接合ジョイント部分はユルユルだったので接着剤を盛っています。やっつけ仕事ですねぇ。

こちらもサイドはザラザラ。
最終的にサスパーツで見えにくくなるので、ここも磨かずにいきましょう。NOT手抜きYES効率化です。はい。

どこを磨くか・磨かないかの線引きは仕上がりにも直結するのでちょっと悩ましい問題です。
さて次は苦手な塗装ナリ。どうなるナリか?わからないナリ。やわらかイナリ。

全体にサフを吹きまして、細部の構造がわかるようになりました。ここで3Dプリントならではの要修正点が見えてきました。

3Dプリントの素材と出力方式によりますが、今回のアクリルでは積層痕と呼ばれるシマシマ模様がパーツの表面に現れます。積層痕は垂直面に強く出て、上下面にも出ます。結局全部の面に出るんかい。

グースネックの上面。
見事にシマシマが出てますね〜。シマシマのピッチは0.3mmぐらいですかな?かなり細かいピッチです。

フロアの上面。
ここも出てます。上面は平面なので紙やすりで削れば良いのですが、内側に並んでる小さなフィンの部分は削るのが難しいです。中途半端に削るとかえって目立ちそうなので、ここはそのままにしておこうと思います。

サスのCAD図面。
シマシマは斜めの部分にも強く出るので、このパーツでは赤で示した部分(ステアロッド・サスシリンダのキャップ・ブレーキタンクのキャップ)が危ないです。斜め面は表面処理が大変ですし、ステアロッドは位置的に完全には磨けません。

なのでこれらの部分は別パーツにして行儀よく並べます。
こうすることでシマシマの量を抑えられ、表面処理もしやすくなります。

もうひとつ悩ましい点が。
パーツの凸モールドの下やオーバーハングの下にはサポート材というロウのようなものが出力されます。サポート材自体は業者さんで取り除かれるんですが、その痕がザラザラになって表面に残ります(サポート痕)。

グースネックの側面。
矢印のところにサポート痕がビャ〜ッと出てます。ここはサポート痕を見越してパーツ形状を工夫したのですが、なんと出力時にパーツを上下逆さまにされてしまい、予想外の形でサポート痕が出てしまいました。こうなるとサポート痕のあるところとないところを均一に磨くのが大変です。
またアオリのところには積層痕のシマシマが縦横に出てますね。

車軸フレームの前面。
前面はリブのためにオーバーハングになってるので、全体的にサポート痕が出てます。こういう奥まったところは表面のアクリルが粉になって付いてる状態なので、歯ブラシで粉を落とす必要があります。

ホイール。
凸モールドがぐるっと1周しているため、下半分がもうザッラザラ。ここも歯ブラシですね。

このように3Dプリントでは表面処理が必要になってきます。
手間はかかりますが、地道に処理をしてまいりましょう。

さてさて、3Dプリントで製作を開始したマルチトレーラー。その組み上げの様子をこのBlogで順次ご紹介していきますです。

我が家にブツが到着〜。
今回は海外の業者さんに出力を依頼してまして、なんとMAMMOETの本拠地でもあるオランダで製作されてはるばる飛行機で運ばれてきましたです。
途中ドイツやら中国やら、いろんなところを経由したみたいです。マイレージ申し込んでたらめっちゃ貯まったんとちゃうか?

♪箱の中身はなんだろな。
プチプチとジッパーに小分けされたパーツが現れます。
あわよくば箱の中にオランダ名物の木靴とかMAMMOETグッズがまぎれてないかと期待しましたが、特に何もありませんでした。

パーツは製造過程でオイルに漬けられるため、触ると手がベタベタになるほどオイルまみれになってます。もこみちも真っ青。なので必殺熱湯地獄の刑に処しましてオイル抜きをします。100℃の熱湯+洗剤にパーツを漬け込んで冷めるまで置きます。うりゃうりゃ。
超音波洗浄機があればさらに効率よくオイル抜きが出来るそうです。誰か買ってください。

オイル抜きと乾燥が終わったパーツ。
素材が半透明なので細部がまだよくわからんものの、見た感じ出力具合は良好なようです。
この素材(アクリル)はパーツの歪みが起こりがちで心配してたんですが、幸い大きな歪みはありませんでした。

順にパーツをご紹介します。
まずはグースネック(の裏側)。
各部の直線がきちっと出てます。強度優先のために実機とは構造を少し変えてあります。

フロア。
2パーツ構成で伸縮を再現します。外側パーツは4本あるビームを一体成形にしました。内側パーツにはランナーを設けて小パーツを並べています。

手前がサス、その奥がフロアサイドのフックの列、さらに奥がホイールです。
サスが最も細かい造形でして、これもいい感じで出力されてるようです。ちなみに今回はステアの再現が難しそうだったのでステアなしとしています。あしからずご了承くださいませ。

後部フレーム。
他と背景が違いますが気にしてはいけません。3軸モジュール×2の構成です。これも魚の骨っぽい構造がきちんと出力されています。

だがしかし。
このパーツはオイル抜きがなかなか出来なくて大変でした。熱湯地獄に3回も入ってもらったのに、裏面のオイルがシミのように透けています。この後ハンドソープや洗顔料まで出して格闘しましたが、完全には取れませんでした。ぐは。

なんとかオイル抜きを終えたことにしまして、これからサフを吹いて細部の状態確認をし、表面処理を行っていきます。


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