製作記 カテゴリ

さてさて、3Dプリントで製作を開始したマルチトレーラー。その組み上げの様子をこのBlogで順次ご紹介していきますです。

我が家にブツが到着〜。
今回は海外の業者さんに出力を依頼してまして、なんとMAMMOETの本拠地でもあるオランダで製作されてはるばる飛行機で運ばれてきましたです。
途中ドイツやら中国やら、いろんなところを経由したみたいです。マイレージ申し込んでたらめっちゃ貯まったんとちゃうか?

♪箱の中身はなんだろな。
プチプチとジッパーに小分けされたパーツが現れます。
あわよくば箱の中にオランダ名物の木靴とかMAMMOETグッズがまぎれてないかと期待しましたが、特に何もありませんでした。

パーツは製造過程でオイルに漬けられるため、触ると手がベタベタになるほどオイルまみれになってます。もこみちも真っ青。なので必殺熱湯地獄の刑に処しましてオイル抜きをします。100℃の熱湯+洗剤にパーツを漬け込んで冷めるまで置きます。うりゃうりゃ。
超音波洗浄機があればさらに効率よくオイル抜きが出来るそうです。誰か買ってください。

オイル抜きと乾燥が終わったパーツ。
素材が半透明なので細部がまだよくわからんものの、見た感じ出力具合は良好なようです。
この素材(アクリル)はパーツの歪みが起こりがちで心配してたんですが、幸い大きな歪みはありませんでした。

順にパーツをご紹介します。
まずはグースネック(の裏側)。
各部の直線がきちっと出てます。強度優先のために実機とは構造を少し変えてあります。

フロア。
2パーツ構成で伸縮を再現します。外側パーツは4本あるビームを一体成形にしました。内側パーツにはランナーを設けて小パーツを並べています。

手前がサス、その奥がフロアサイドのフックの列、さらに奥がホイールです。
サスが最も細かい造形でして、これもいい感じで出力されてるようです。ちなみに今回はステアの再現が難しそうだったのでステアなしとしています。あしからずご了承くださいませ。

後部フレーム。
他と背景が違いますが気にしてはいけません。3軸モジュール×2の構成です。これも魚の骨っぽい構造がきちんと出力されています。

だがしかし。
このパーツはオイル抜きがなかなか出来なくて大変でした。熱湯地獄に3回も入ってもらったのに、裏面のオイルがシミのように透けています。この後ハンドソープや洗顔料まで出して格闘しましたが、完全には取れませんでした。ぐは。

なんとかオイル抜きを終えたことにしまして、これからサフを吹いて細部の状態確認をし、表面処理を行っていきます。

ベッセルの製作です。

基本となる床面。これも大きいので裏表ともに2分割です。ベッセルは全体が凹曲面型になります。曲面はパーツ精度や合わせ込みがシビアなので、うまく造れるか、ちと心配です。

床面を支えるフレーム。全部で5パーツ分印刷したんですが、時間の関係で3パーツだけ組み立て。ちと心配とか言いながらテキトーですね。

いざ、床面とフレームを凹曲面型に接着。重し代わりにスプレー缶を置いて一晩寝かせます。うまく行くかキンチョーしますね、なんつって。
右のスプレーは印刷面の剥がれ防止に使ってるシリコンスプレー・クリア色です。

なんとか裏面パーツの凹が成功しました。前部のヤグラを組んで、これから表面の黒パーツを接着です。黒パーツも表裏のズレに悩まされました。むんむむむ。

サイドパーツも組んでベッセル完成。ヤグラも含んだ全長は37cmです。リアゲートも付けねばならんのですが、時間の関係で省略。

裏面。なんかめちゃテカッてますね。フレームが予定より少なくなりましたが、強度的にも問題なさそうです。

ペッセル部は全部で23パーツ。大きなパーツが多いんで、紙は8枚です。

引き続きフレームの製作です。

上面となるフロア部。全長が長いのでA4の紙に収まらず、2枚構成になります。分割面をずらした補強の上にスプレー糊で貼付けます。
ズレないように貼るのが一苦労。なんかいい方法無いかな〜。

出来上がったフロア部。でかいですね〜。全長44cmもありやがります。A3のプリンタがあれば紙1枚に出力できるのかなと思ったら、A3の紙は長辺で42cm。はみ出すんぢゃん。

裏面。全体的にグレーを印刷してます。白い部分は車軸パーツで隠れるところ。一緒に写ってる30cmの定規が小さく見えますね。

フレームの構造は、実機だと台形断面の背骨の上に横向きに肋骨が8本入り、その肋骨の間に車軸パーツとサイドカバーが入るというカタチ。かなり複雑です。
なので、背骨を強度のある三角柱にリメイクし、肋骨もナシにして、フロアで支える単純構造にします。カバーも三角柱にして構造体として活用します。

裏面のアップ。背骨とカバーが三角柱になってます。前端と後端だけには三角柱の肋骨も入れました。三角柱はシンプルで造りやすいし、強度バッチリだし、いいとこずくめ。もう三角柱大好き。

こちらはエンジン。15cm定規が一緒に写ってます。4つの四角という単純なカタチ。フタを付ければ立派な小物入れになりますね〜。

フレーム部はこの後サイドモールや後部バンパー等が付いて、全部で21パーツ。サイズが大きいだけあって紙8枚です。
エンジン部は補強付きで11パーツ。単純な箱ですが、それでも紙5枚が必要です。

久々に、MT-400のペパクラのお話です。

土木フェスタでもちょこっとご紹介したように MT-400は大体のところは出来上がってるんですが、まだ正式公開までに造らんといかんパーツがあります。それにせっかくですから、いわゆる製作記も皆さん見たいですよね。ね。製作中でないと見れない画像とかもありますし。
ということで、数回に分けて製作記の続きを書いていきたいと思います。

ということで、今回はフロント部分の製作。その基となるのはCGで描いた真正面からの図と、

ペパクラデザイナーで平面に展開したパーツ図。
この二つをお絵描きソフトに取り込んで、細部のテクスチャを書き加えていきます。

CGの図というのはパーツが斜めになってたり、光の当たり方で色が違ってたりでそのままでは使えません。なのでCGの図をベースに、ほとんどの部分はお絵描きソフトで新たにテクスチャを作成します。"ETF"の文字も1文字ずつ直線の組み合わせで製作。手間かかります。

めでたく型紙が出来上がったら、印刷して組み立て開始です。

印刷後の手順は、保護用スプレー吹付け→折り目付け→切断→折り曲げ→切り口と曲げ部分のレタッチ→補強接着→全体接着の7工程。右図は折り曲げまで終わったとこです。

17面体のパーツが無事完成しました。幅13cm(実機で6.5m)。今回は1つのパーツが大きいので補強を入れる必要があったりして、1パーツ当たり45分とか1時間とか時間かかってます。

同様にしてフロントの3パーツが完成しました。キャブのウインドウには全体的にスモークがかかってるので、時間短縮のためにも窓の切抜きはナシにしました。ワイパーもお絵描きソフトで描くの大変でしたぞえい。

フロント部は補強も入れて全部で6パーツ、A4の紙2枚です。

拡張現実用 AR-5500Mの続きです。

アウトリガです。アシストジャッキも付けた1本が7パーツで構成されてます。4本を別々に造りましたが、左右2本を1つにまとめてパーツ化した方が造りやすかったかもしれません。

組み上がったアウトリガ。ちなみに1本の製作時間は、曲げ線付け5分、切出し10分、折曲げ5分、レタッチ15分、接着10分、仕上げ15分で計1時間。4本で4時間。時間かかります。

アシストジャッキ。脚は4mm角です。
実機は9点接地ですが、紙のしなりや湿気による膨張変形を考慮して、アウトリガ外側ジャッキのみの4点接地としました。アシストジャッキとセンタージャッキにはZ字型の紙製のサスを入れて地面にフィットするようにしています。

キャリアキャブ。
幅2.7cm。1/50ペパクラでは29パーツだったところを、1パーツでエイヤと造ってます。幅は3cm弱。ミニいなり寿司サイズです。

フレーム。
こちらはズゴーンと長さ16.5cmの2パーツで。手前が底面パーツになります。タイヤもフレームと一体化してベタッと1パーツにまとめました。旋回体の旋回軸と、センタージャッキの穴が空いてます。

フレームにアウトリガをうりゃうりゃと組み付け。先端のジャッキは2本だけ組み付け、全体が出来上がってから残りのジャッキを付けて接地がうまく行くようにします。キャリア中央には筒型の補強を入れてます。

そしてついに全体が完成!1/87サイズながら、全長19cmのりりしいお姿です。印刷後の総製作時間は20時間程かかりました。
このお姿もペパクラページにてご紹介予定です。お楽しみに~。

AR(拡張現実)用 AR-5500M。そのデータは細部を省略した超シンプルデザインでして、これはまさにペーパークラフト向きでございます。なので、早速ペパクラを造ってみる事にしました。

普段のペパクラは1/50スケールで造ってますが、今回はシンプルデザインのため1/50だと間延びした出来になってしまうので、1/87で製作しました。
  
いつものようにCGのデータをペパクラデザイナーで平面に展開し、お絵描きソフトで模様を貼り付けて印刷します。今回のモデルは全51パーツ。A4の紙4枚を使用します。
ちなみに1/50のペパクラの方はキャリアだけで261パーツの紙11枚。うひぇ。

いざ、旋回体の組み立て。8パーツで構成されてます。
きちんと強度のある立体にするために、キャブの固定方法等はCGデータとは構造を変えている部分があります。

こちらはブーム。内部に補強を入れて、これから箱形に接着するところです。
のりしろ部分で、色マジックによるレタッチの入れ具合が分かるかと思います。まんべんなく奇麗にレタッチするのは時間かかるですわ。

こちらはブームヘッド。1パーツで造るために、14面の複雑な面構成になっとります。組立て後(右)は写真を取り忘れたのでCG画像で。造りながら脳みそがウニになりそうです。え?もうなってる?

ブーム、シリンダ、ウエイトとパーツが揃いました。
ブームは長さ19.5cmで5パーツ+補強、シリンダは4パーツ、ウエイトは4パーツです。

続きはこちらの記事です。

プロトの製作です。
スケールはとりあえずの1/87で。紙は普通のコピー用紙を使いました。

いつものように3Dのデータを「ペパクラデザイナー」というソフトに持ってって、アジの開き状態にします。うりゃうりゃ。
今回は時間がないので、とにかくパーツ数が少なくなるようにデータを工夫しています。

キャブ上のラジエター。幅8cm。面が多くて17面もあります。パーツ数を少なくした分、1つのパーツは複雑化しとるのかも。

フロント部の3パーツができました。各パーツがカクカクして、豆腐を切ったみたいになっとりますな。

フレーム。1/87でもA4の紙にギリギリの大きさ。本番の1/50ではパーツを分けて複数の紙に出力するしかないです。

車輪地獄〜。とりあえずで最低限の4組のみ造りました。タイヤの回転はナシとして、2輪を1つの円筒にします。代わりに車輪地獄の醍醐味である各軸のステアと車輪浮き防止のサス機能を実装です。

全パーツ揃いました。コピー用紙を使ったので、接着剤の水分で紙がフニフニと波打った部分が多数。まあプロトだからいいや。

めでたくプロト完成。200C IIのプロトとの比較です。1/87なのに全長30cmありやがりまして、200C IIよりだいぶ大きいですな。この大きさで果たして本番を無事造れるのかしらん。

唐突ながら、新しいペパクラである ETF MT-400 の始動でございます。
最近は CG作ったらペパクラにって流れになっとりますな。
今回もシンプルなパーツ構成+細かい描込みでまいります。

ベースとなるCGのパーツ構成がどないなっとるかと言うとこんな感じ。全パーツの色を抜いて、サフ吹きました状態で表示してます。画像をクリックして拡大して頂くとよくわかりますが、キャブ上のラジエターのフィンやエンジン側面、タイヤなど、かなり細かくパーツを造り込んでます。CGとして見栄えするためにはこのぐらいやらんといけません。

ほんで、このベースをテンプレートに、ペパクラ用に新たにカタチを起こしていきます。
その出来上がりがこちら。まあシンプル。積み木細工みたいですね。平面にした時の分割方法や強度、組み立てやすさを念頭にパーツを構成していきます。
こうしてペパクラ用のCGモデルが完成したら、別ソフトにデータを持ってって紙に展開するための変換を行います。

今回のペパクラは 1/50で全長51cm。200C IIを超える大きさになります。うひぇ。
そして、ある事情により完成までのスケジュールが1ヶ月弱しかありません。どひぇ。
はたしてどうなるのでしょう。わかりません!
ということで、完成までお付き合いくださいませ。

お待たせしまくってる「AR-5500Mのペパクラを専用ページにアップするぞ~」の件です。
 
思い腰をようやく上げまして、キャリア部のラスト、縮めた状態のアウトリガの製作を始めました。冷やし中華は始めてません(どっかで使ったなコレ)。
 
このアウトリガができれば、めでたくキャリアを専用ページにアップできるかと思います。
そば屋でいうと「い、今出ました〜」てやつです。はい。

それまで今しばらくお待ちおば。どうかひとつ。

え~、AR-5500Mのペパクラを専用ページにアップするぞ~と言いながら、お待たせしちゃっております。アップアップ詐欺状態です。

実はフェスティバルのあとに資格試験が迫ってまして、ずっと受験勉強をしちょりました。ぐは~(@_@;
その試験もようやく終わりました。受かってるといいな~。

AR-5500Mはフェスティバルまで突貫工事で作業して、なんとかキャリアはカタチになりました。右図は、最後まで難関だったアウトリガの製作の様子。
 
んが、専用ページにアップするためには、もちょっとパーツを追加したいと考えております。そのため、アップにはもう少し時間がかかりそうです。いましばらくお待ちの程を。どうかひとつ。


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